マーケティングの勝者は、アイディアを広める者である

Seth Godin: Sliced bread and other marketing delights

の内容とプレゼンテーション手法が素晴らしすぎて、最初に見つけてから、
YouTube 上で何度も見たし、mp3 にして iPod で持ち歩き繰り返し聞いている。

このたった20分足らずのプレゼンテーションの中で彼は、マスマーケティングの力が
衰えてしまった今、その変わりに効果的なマーケティングを行うために何をすべき
なのかを解説している。
まず最初のポイントはこれだ。

『商材の特許がどうであるか、仕様がどうかではなく、アイディアを広めた者が成功する』

The success of almost everything we’ve been talking about at this
conference is not always about what the patent is like, or what the
factor is like. it’s about can you get your idea to spread or not.

と言っている。
この言葉は、IT技術者としてキャリアを過ごしてきた私の大きな疑問に対する答えとして
心に響いた。

その疑問とは、なぜ、(例えば)ブログのような技術的には非常にシンプルなサービス
が世界中で大ヒットして(もっと最近では Twitter)、私が過去に担当したブログ
よりも何段も複雑なシステムはブログほど広まる事はなかったのか?ということ。

他社に追随されないため、差別化のためにも、複雑な仕様の機能の追加は
経営層から喜ばれた。何か特許を取得できる要素は無いかと聞かれる
事もあった。しかし、その製品の利点(アイディア)を広める事ができなければ、
手元に残るのは、限られた人しか使わない、必要以上に複雑怪奇なシステムだ。

そのころから、私はなんとなくプロジェクト推進時に「システム」よりも「サービス」に
重点を置くようになった。
そしてそれから数年経った今、Seth Godin がこの現象を見事に言い当ててくれた
おかげで長年の謎が解けて、とても爽快な気分だ。
今後は、なんとなくではなく、明確に意識する事ができる。

“can you get your idea to spread?”
あなたのアイディアを広めることができるか?

力点を置くべきは、そこだ。
サービスを企画する際、マーケティングを行う際には常にこれを意識ていたいと思う。