T Over T 再挑戦

バーテンダーNさんから写メールが届く。
ブルーとオレンジの層ができてきた。でもまだ思案中との事。

これは見にいかねばなるまい!
と、その夜、ワクテカしながらバーへの階段を上る。

作り方はこうだ。

下のブルー層をまずビルド。ブルーキュラソーをベースにクラッシュアイスの中に、
少しづつ色んなものを混ぜていく。

上のオレンジ層は、分離させるためにオレンジジュースとマンゴーのリキュール
と氷をミキサーにかけて、フローズンドリンク状態にして、上から注ぐ。

ブルーとオレンジの密度がそれほど遠くできないため、自然に注ぐと勝手に混ざって
しまうのが難しいところ。

ホントに複雑な手数の後、出来上がるのがこちら。

tinker-tall-bo2

・・・iPhone のカメラって、ホント色がちゃんと出ないなぁ。
本物は結構綺麗ですよ。

味は前回のよりもっとトロピカルな印象。
フローズンになっている事と、マンゴーがそう思わせるんでしょうね。

Twitter の水色の上に、覆いかぶさるように Tinker のオレンジが来る。
これは私のこだわりで、譲れないんですよ。

T Over T とでも名付けようか。

こんなめんどくさいカクテル、スタンダードカクテルにはなりようもないし、
よっぽど挑戦好きなのか、親しいバーテンダーさん相手じゃないと、
注文できませんね。
そういう意味では、この世界で私一人なんだろうな、このカクテルを楽しめるのは。

なーんてね。

この日はうちの会社がモバイルサービスを開始した日でもあり、
最後に睡眠をとったのは丸3日前。

それでも、これだけは譲れなかった。
シャンパンカクテル。
これで祝杯を上げるんだと決めていた。

champane-cocktail

アンゴスチュラ・ビターズを垂らした角砂糖をシャンパンの中に沈める。
飲み進むうちに溶けた角砂糖とビターズの風味が加わって来て、
甘くなり、飲みやすくなってくる。

モバイルサービスがスタートを切り、まだまだ全てがこれからではあるが、
今日のところは、ささやかにお祝いだ。

角砂糖がゆっくり溶けて、というと、こちらも忘れられない。
オールドファッションド。

oldfashioned

角砂糖と、シトラス(レモン、ライム、オレンジ)を潰すために、棒がついている。

「これで角砂糖やオレンジをつつきながら、飲んでいくんだよね。
飲み進むうちに、昔の思い出と一緒に甘酸っぱくなってくるんだよね。うん」

とバーテンダー氏。

常連さん達の会話に聞き耳を立てながら、角砂糖とシトラスをグラスの中で
つぶしながら飲んでいく。

昔の思い出か。
確かに甘酸っぱいなぁ。

そして、今の自分は。
まだまだこれからだ。

ちょっと聞いてください、めっちゃくちゃ旨い干物に出会ったんですよ!

うちの CEO が Twitter で「一杯やりたいなぁ」とつぶやいておられ、
「行きましょう」と返してみた事から、会社のメンバー達と、
六本木の三船というお店に連れていっていただきました。
Twitter のコミュニケーションツールとしての価値は高い。(感謝

mifune

mifune2

【豪快和料理】 三船敏郎の豪快さと潔さという世界を表現した和食居酒屋です
◇風情漂う門をくぐると道場をコンセプトにした、「三船敏郎」の世界観を表現した空間が現れます ◇和職の料理人がきびきび働くオープンキッチン、笑顔と活気が溢れる客席。  まるで映画のワンシーンのような情景が広がっています

by 食べログ

いやぁ、だいたい何が出てきても美味しかったですけどね、
たとえば、

『黒毛和牛サーロインの焼きしゃぶ』

あっさりしてて、カルビとかもう脂が多すぎてダメになってきた私には
極上の味でしたね。
ストレートパンチを食らった感じ。

そして、極めつけが、

『伴助の甘鯛の干物』

油断して写真撮ってなかったのですが、食べてみてびっくりした。
やっぱりこういう味が出るから、肉より魚のほうが旨いんだってば!
って言いたくなるようにうま味が深い。
アッパーカットを食らってマットに沈む感じ。
次回行ったら、真っ先に注文して押さえておきます。

そしてまた、あの時代劇風な雰囲気の中で食すから、またいいんでしょうけどね。
あと、最高の仲間たちと。^^

sapporo

乾杯!

A Tinker Tall – 大胆な冒険

某イギリス人のインタープリテーションによると、A Tinker Tall とは
「一つの大胆なベンチャー(冒険)」であるとの事。

なるほど。面白い。いい解釈だ。
あたってようが、いまいが、その解釈が好きになってしまった。

早くも常連の仲間入りをさせていただいているバーのバーテンダーさんより、
アイリッシュミストが入ったとメールがあり、その日のうちに行ってみました。

薬草の利いたアイリッシュウィスキーである、アイリッシュミスト
辛口のジンジャーエールとクラブソーダ
ロックグラスに、いっぱいのクラッシュアイス

飾りは小さくスライスカットされたレモンとミント

これが恋い焦がれた私の “A Tinker Tall”
夏バージョン!

a-tinker-tall1

爽やかで、すっきりしていて、飲みやすい。

秋バージョンも作ってもらいました。
こちらはちょっと落ち着いていて、大人な感じ。
「う~ん、どうしようかなぁ~」なんてつぶやいてみせて、
案外楽しそうなバーテンダーさん。

a-tinker-tall2

おうちでカクテルな方も簡単に作れますので、是非!

“A Tinker Tall”
・アイリッシュミスト30ml
・クラブソーダ 90ml
・ジンジャーエール 90ml

グラスに氷を入れてアイリッシュミストを入れる。
一旦かき混ぜてアイリッシュミストを冷やす。
クラブソーダとジンジャーエールを順に氷に当てないように
ゆっくりそそぐ。
軽く混ぜたら出来上がり。
お好みでレモンやミントをどうぞ。

この日のシメは名物カクテル「リターナー(多分 Returner?)」
これに使われているルーシーという紅茶リキュールはとても美味しいんですよ!

returner

一度飲んだら、あなたもリターナーになってしまう事間違いなし!?

音と光と匂いと味と

kako015

カクテルを飲むのは楽しい。
特に、音と光と匂いと味が楽しめる落ち着いたバーで飲むのは、
私にとっては何よりのご褒美だ。

うちの CEO はワインの愛飲家で、とても詳しい。
きっと珠玉の一本との出会いは格別なものなのだろうなと想像する。
自然の恵みの美味しい葡萄と、熟成の奇跡、ワイン作りに従事する
方々の汗と涙の結晶。
幾年も過ぎた現代の日本で、芳醇なワインをゆったりと楽しめる事は
とても豊かで平和で、幸せな事だと思います。

ワインが珠玉の一本との出会いであれば、
カクテルはバーテンダーの匠の技を尽くした渾身の一杯との出会い。

カクテルなんぞ、チャラチャラして、と言われる方もいらっしゃるかもしれないが、
真面目に向き合うとバーテンダーの個性や季節などの要因があって、
非常に奥が深い事がお分かり頂ける事かと思う。

「バーって寿司屋に似てますよね」

という私に対して、

「寿司屋はお客さんと板前さんの間に商品があるでしょ、うちは商品が後に
あるからね、どちらかというと薬局かな。薬を調合してるようなもんだよね」

と笑いながらバーテンダー。
さすが、人生の様々な悩みを抱えてバーの扉をくぐってくる客を長年相手
しているだけはある。

楽しい事や哀しい事、どんな飲む理由を抱えて来る客に対しても、
ぴったりの酒を出してくれる。
そう、それは確かに薬局さながらだ。

また近々美味しい薬を調合してもらいに行くとしようか。

Vodka Martini,Shaken,not stirred

私にとって現時点で幻のカクテルになりつつある

  ”A Tinker Tall”

を、今日こそは作ってもらえるかと、祈る気持ちでバーのドアを開く。

でもやっぱりまだ Irish Mist が無かった。残念。
いいんです。じゃあマティーニ一杯頂いて帰ります。

バーテンダーさんが、ボンド風のマティーニを作りましょうかと提案してくれる。
ジンの代わりにウォッカを使ってシェイクするアレだ。

これね。

vodka-martini

飲んでみると、そのまろやかさに驚く。
アルコール飲料と思えない程。
キンキンに冷えている事、シェーカーに霜がびっしりつく程にシェイクする事により
角がとれて、非常に飲みやすくなるようだ。
ビールは飲めないが、これなら何杯でも飲めてしまいそうで危険だ。
飲んでもこれだけ冷たいのであれば、さぞかしシェイクしている間に手が痛いだろうと
想像する。

そんなバーテンダーさんの渾身の一杯をこうしていただけるのかと思うと、
自然と感謝と尊敬の念が湧いてくる。
そしてプロフェッショナルの渾身の一杯と、適当に作られたカクテルとの差を思い知る。
いい仕事をしてもらうのは、とても気持ちの良いことで、
そして、自分もこのレベルで良い仕事をしなければなと再確認です。

『ほんの一杯のつもりで飲んで~』、という歌の通り、一杯だけ、と思って
一杯で終われる事はまずないという事を学んだ。

グランマニエをショットで。^^;

grandmanier

とても甘い。

あと、ワインとシャンパンを一杯ずついただきながら音楽談義から映画談義へと。

champaign

たまには理屈抜きもいいな。

錆びた釘

最近、仕事も順調に忙しくなってきて、
「一日の疲れが一晩でとれなくなってきてね・・・」
と同僚にこぼしている自分に気づいて、気分転換のために
凝り固まった肩をほぐしてもらいに行こうかと、金曜日の帰りの電車の中から
iPhone で家の近所のマッサージ店の営業時間を確認する。
・・・11時閉店。
時計はすでに深夜をまわっている。

体が癒せないなら、せめて心だけでも癒せるようにと Google でバーを検索。
便利な世の中になったもので、およそ酒と酒を出す店に疎い私が、
わずか数秒で、駅から数ブロック自宅の反対に向かって歩いたところに、
8席しかない良さそうなお店を発見。

ライティングは暗く、耳に心地よい低音で聞こえてくる会話、音楽はジャズ。ピアノ
であればなお良し。席はカウンター、カウンターテーブルはオールドファッションで
温かみのある木製が望ましい。そして動作に無駄が無いバーテンが居る事。

これが私の勝手なバーの理想像。
その理想にかなり近いお店だった。

暑い夜で、軽く汗をかいていた事もあって、まずは軽く腕試しの積もりで、
「スッキリした気分になれるカクテルを」
と注文。
丁寧にクラッシュされたカッチリ締まった氷と、フレッシュなミントのモヒート。

うまい。
汗がスーッとひいていく。ほんのり甘くて軽くて飲みやすい。
夏のカクテルだ。

暫く常連客の会話に耳を傾ける。
話題は歌舞伎から高校野球、花火と夏らしい話題へ。
年代も私自身とそう変わらないと思われたが、場慣れしているようでもあり、
若干年上に見える。

次の一杯はマティーニを注文。
私は酒が弱いので、気をつけなければいけないのだが、モヒートがとても
丁寧なつくりだったので、どうしても飲んでみたくなった。
写真を撮り忘れているのが心残りだが、見た目、味、これも完璧な一杯。
キンキンに冷えており、オリーブも美味しい。
隙が無い。

最後にもう一杯だけ、と。
「よく眠れそうなのをください」
と注文して、出てきたのが、コレ。

ラスティネイル(錆びた釘)

rusty-nail

飲み終えて、店を後にした頃には、すっかり気分が良くなり、
錆びた釘のようであった私の体まで癒されていた。

バーテンにとって、私は今日初めての客で、好みも酒量も、腹具合もわからない中、
ほんの少しの会話から私の状態をくみ取った、この三杯は、
間違いなくプロの仕事だと思った。
奥の深い世界であり、ちょっとばかり挑戦的すぎたと、私の注文を反省した。
次回はもう少し素直に注文しよう。

いい店と出会えた事が素直に嬉しい。

中目黒 いふう

中目黒の TSUTAYA の裏に古風な雰囲気の通りがある。
その通りにひっそりとたたずむ一件のお店、「いふう

うまいメシと、うまい酒、意気投合できる仲間が居れば、
それは幸せなひとときだ。

ifuu1

うまい店は何を食べてもうまいが、
シメはこの土鍋で炊いた雲丹ご飯。めちゃくちゃうまい。

ifuu2

何もかもが完璧な一夜でした。

フォトアルバム

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米国の VP of Engineering と打ち合わせ。
またしてもホワイトボード仕様書。
良く言えばダイナミック。
どうしても紙(パワポ)に落とし込みたい衝動が抑えられない。

20090708223855

昨日の夜の定例会での一枚。
一体何種類の日本酒が出てきたのか。
よく覚えていない。
覚えているのは、みんなよく笑っていた事。

20090709074657

翌朝は早朝から築地に出向いて大和寿司。
完全に観光地化していますね。
市場周辺の日本人率の低さに唖然とします。
眠すぎてテンションがあがらない。。。

20090709080829

おまかせにぎり。
中トロとイカが出てきたところ。
平日の朝から寿司とは、贅沢だ。

20090709083824

まだ時間が余っていたので、築地本願寺の本堂で休憩。
インドの影響を受けた建築様式が興味深い。

一人映画音楽祭り

どの曲も凝縮された旋律で、一瞬の隙も無い曲ばかりです。
こういう曲が人を映画に引き込むのでしょうね。

Michael Nyman – The heart asks the pleasure first
(from ピアノレッスン)
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=0dPS-EHl-FE]

Paola Sapora – Taylor lo Canto
(from 太陽は夜も輝く)
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=CT-R2XtdxUM]

Ennio Morricone
(from ニュー・シネマパラダイス)
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=BW_-0H_u3RQ]

Dmitri Shostakovich – Waltz 2 From Jazz Suite
(from アイズワイドシャット)
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=zSaYnQD7EpY]

Vivaldi – Nulla in Mundo Pax Sincera
(from シャイン)
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=08a0rxFOYrs]

Yann Tiersen – J’y Suis Jamais Alle
(from アメリ)
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=n9KMH-aA3EI]

CTR 神話に有効性が無いと断定するには、まだちょっとだけ早すぎる件

オンラインメディアに対する期待は「全てが測定可能である」という点であり、
ユーザーがどのようにオンライン広告とインタラクトしたかを測定し、数値化する
事にその意義が見出された。

現在そのインタラクションの方法とは主に、

見る(Impression)
触る(MouseOver/Focus)
その先の情報を求める(Click)
成約/購買(Sign-up/Purchase)

であり、
インタラクションの深度としては、上から下へと深くなるとされている。
そして、インタラクションの深度が深ければ、深いほど、ユーザが『エンゲージ』
してくれたと捉える事ができ、プロモーターとしては嬉しいわけだ。

2008 Year-in-Review Benchmarks (DoubleClick 社)

によると、
アメリカでのリッチメディア広告の CTR 平均は 0.10%であり、
アジア圏、特に日本で期待される CTR より格段に低い。

しかし、インタラクション率は 2.11%, 平均インタラクション時間は10.29秒
エキスパンド広告の場合、エキスパンド率は 2.46%、平均時間が 6.50秒
動画広告の場合、再生終了率が 54.52% 平均時間が32.13 秒
と、決してクリックしなかったから必ずしもユーザが『エンゲージ』してくれなかった、
興味を持ってくれなかった、とは言えない数値が出てきている。

そこで、クリックというエンゲージ手法でインタラクトしてくれるユーザは押しなべて
同程度の価値があるという評価を行う CTR という評価手法に疑問を持つ動きがある。
それは、多少のノイズはあるものの、クリックをしてくれる人はある一定以上の興味を
抱いてくれているから、という発想が CTR 評価の基本概念となるところ、
商材には興味があるが、クリックしないというユーザが増え、
クリック数に応じて支払う事が慣習となりつつある広告主の狭間で、
パブリッシャー達が CTR では本当の広告効果は計測できない、
と唱えているのが、今回の Online Publisher Association の発表である。

ポイントはざっと以下の通り。

・クリックよりも正確にオンラインキャンペーンによるブランド向上効果
 を測定する方法はある
・検索+サイト訪問+eコマース購買=ディスプレイ広告の優れた効果指標
・ディスプレイ広告の閲覧者5人に1人は広告主のブランドに関連した検索を行う
・ディスプレイ広告の閲覧者3人に1人は広告主のブランドサイトに訪問する
・大規模なオンラインキャンペーンの閲覧者はその広告カテゴリにおけるeコマース
での利用金額が高い
・環境による影響:コンテンツサイト上の広告閲覧者は質と行動が異なる
・ディスプレイ広告の閲覧者は広告主のサイトに長く滞在し、より多くの
 ページを閲覧する傾向にある
・ディスプレイ広告の閲覧者で広告主のサイトを訪問するユーザは
 その他のサイト訪問ユーザと比較して収入が高い傾向にあり、オンライン
 での消費傾向も高い

これを CTR ベースではジリ貧となるパブリッシャーにとって都合の良いデータだけを
集めただけのものと見る人もいるだろう。
それに、上記ポイントは今のところ限定された範囲で行われたリサーチであって、
現在のテクノロジーでは一般的な各サイトがこれらのポイントを明確化する方法が無い
事も歯がゆいところだ。

エンゲージメント手法として深度の深そうなクリックよりもインプレッションのほうが
効果が高いとするならば、ユーザは
「今、(クリックして)サイトを見ましょう」
と言われるよりも、度重なるインプレッション効果により刷り込まれたブランドに対して
自分に都合の良いタイミングでサイトを検索するなりして、自主的に訪問する
スタイルのほうが合っているからかもしれない。
(その結果レレバンシーの高い広告をクリックというパターンによる CTR は多いにアリ)

刷り込まれ具合をシステマチックに数値化する事ができるならば面白い。
インターネットはそこにどんな解決法を提供してくれるのでしょうか。
それが実現された時にこそ、CTR 単独での評価は間違いなく過去の指標となること
でしょう。

結局、CPM ベースで刷り込みを行い、ブランディング効果を高めていく。
それが現在のユーザ、広告主、パブリッシャーの三者にとって一番健全なのでは
ないでしょうか。

断定的な答えを出すには至りませんし、自己矛盾も含んだ文章で恐縮ですが、
オンラインメディアにおける興味深い話題ではありませんか。
延々議論できそうな気がします。