
A Tinker Tall を飲むと、一番感じるのはアイリッシュミスト。
ちょっと癖のある甘さ。
癖のあるものは、好きになると、まさに癖になるのかもしれない。
バーテンダーのNさんは、私より少し年上の男前。
シェーカーを振る姿はとてもカッコよく、グラスに最後の滴を注ぎ、
キン!
と音を立てて、滴が落ちるよりも早くシェーカーをグラスから離すその技は、
見ていて感動する。
最後の滴は、カクテルグラスの上に、シェーカーが居なくなったあとも、
縦に、すうっと一本残像を残す。そしてワンテンポ遅れて、カクテルグラスの中に
音もなく吸い込まれていく。
そのバーテンダーの N さんも、これがどれだけうまくできるかで、
その日のキレ味を確認するのだとか。

それを言ってみたら、次はNさん、少し大袈裟にやってみせて、常連のお客さん
から冷やかしにも似た歓声があがる。
なんとも和やかな雰囲気がいい。
この日は、モバイルサービスの打ち上げがあったのですが、
仕事の都合で、2時間遅れの参加。
飲み足りままの解散なので、またここバー、「マスターズ」にタクシーを飛ばす。
マスターズ特製の「ミスティ」を注文。

グレープフルーツの爽やかなカクテル。
今週のシメはこちら、「ホワイト・ルシアン」

甘くなりすぎないように、スタバのコーヒーリキュールと、コーヒー豆を漬けたウォッカ
で、仕上げは生クリームとシナモンで仕上げる。
確かに甘みより苦みのほうが強く、そのぶん強いはずのアルコールが感じられない。
うまい。
味に敏感な人は、どんな飲み物を作っても、どんな食べ物を作っても
美味しい物を作るのであろう。
バーテンダー N さんが、サラダを作れば美味しいだろうし、寿司を握っても、
美味しい寿司を握るようになるのだろう。
彼のキレ味を見るに、そんな気がする。

