アラウンド・ザ・ワールドは、
ジンベースの夏のカクテルだ。
すっかり冬になった今これを注文するのはいささかおかしいのだが、
どうしても飲んでみたかった。

レシピは
ドライ・ジン 40ml
グリーン・ペパーミント 10ml
パイナップルジュース 10ml
チェリー
をシェークしたものをカクテルグラスで。
ワイン通のうちの CEO、彼と一番最初に会ったのは、約10年前。
私より丁度10歳年上なので、当時は今の私の歳であったわけだ。
今の私の歳でありながら、インターネットポータルサイトの CEO
でビジネスを猛烈な勢いで推進していたと考えると、器の違いを
改めて思い知らされる。
去年の今頃、US の CFO にうちの CEO との出会いについて
聞かれた時に、出会いの説明の流れから、
「丁度10歳年下なので、10年後には彼のようになりたい」
と私の密かな野望を打ち明けると、US の CFO は、少し驚いて、
そして、少しおどけた調子で、
「That’s ambitious」
と言われた事が今でも忘れられない。
さしづめニュアンスを含めて翻訳するならば、
「こりゃまた、大きく出たな(笑)」
というであろうか。
そんなうちの CEO がポータルの CEO を退いてから、なぜうちの会社の
CEO になる決意をしたのか、正直なところ腑に落ちないところがあった。
舞台がえらい小さくなったな、と思ったからだ。
しかし、モバイル戦略の検討を進め、日本国内の展開が開始され、
海外からの期待と注目度が高くなってきた。
インターナショナルの新しい展開における日本への期待が大きい。
なるほど!もっと大きな舞台を最初から見据えていたのかと、
ようやく気付く事ができた。
重要な開発拠点となるインドのオフィス、インターナショナルの戦略
基盤となるイギリスのオフィスを頻繁に訪れ、うちの会社の国際化に
貢献できる。こんなに大きなそして面白みのある舞台は、今の日本国内
を見渡しても、そうそうは無い。うちの CEO と同じ土俵では相手に
ならなくても、別のベクトルへ突き抜けてやろう。そんなやる気に
満ちている。
「ターバン巻いた部下ができるな」
と茶化されそうであるが、既に、インドのDBAとは毎日のように Skype
で話している。10年前には、オラクル本社周辺でインドの方々を沢山
見かけたが、インドの方々は数学に強いらしい事と、データベースに
何かしらの関係があるのかしら。あるんでしょうね。しかし、優秀だ。
アメリカン英語しか聞けない話せない私からすると、インドの英語は
全く何言っているか分からないに近いが、向こうには私が何を言って
いるか分かるらしい。双方向コミュニケーションをしながら、片方しか
理解できないというのも、可笑しな感じだ。
この一年、我武者羅に走ってきた。
でも、次の一年はさらに我武者羅に走るだろう。
うまく行く事も、いかない事も、怒る事も、叱られる事も、
笑う事も、笑われる事も、喜ぶ事も、喜ばれる事も、
うちの CEO と一緒なら、そして、うちの仲間達と一緒なら、
そんなに悪くはないのかもしれないな。
そんなわけで、世界を股にかけて仕事をする覚悟と共に、
アラウンド・ザ・ワールドを飲み干した。






