守備コーチはぶれたらあかん

野手を教育する立場の守備コーチはぶれたらあかんのです。

しっかりとした軸を持って、これはこう、あれはこう、と言えない

といけない。そして、コロコロ意見を変えてはいけないし、

野手の意見を聞きすぎて、あっちへふらふら、こっちへふらふら

していては、守備は強くならない。

バントの練習の際にグランドでピッチャーが、

「2006年の守備コーチはこのボールは一塁手にさばくように言って

ましたよ」

なんて言おうものなら、

「あほか!俺は2007年の守備コーチや!このボールはピッチャー

であるお前がさばけ!」

と練習と実践の場では言えなければいけない。

もちろん、次にまったく同じ球筋のボールが転がったら、誰よりも

良い目でコーチは

「それはピッチャーがさばけ!」

と再び言えなければならない。そこで間違っても、

「それは一塁手がさばけ!」

と言ってはいけないのだ。

教えられる立場の野手の判断は、教える立場のコーチよりも厳しい

ものになりようが無い。

だから、コーチの判断はいつも潔癖症な程に鋭いものである必要が

ある。

自分に厳しく、他人にも厳しい。

ひとたび仕事が始まったら、そういうモードになるコーチは、いい

選手を育てると思います。

まあ、こういう理由からチェーンの飲食店なんかは、体育会系の

ノリが多いんだと思います。

それはそれで正解だと思いますよ。

ちょっと行き過ぎな感じのする店もたまにありますけどね。

そのへんは、なぜ体育会系的なノリがいいのか分からずにやってたり

するんでしょうね。ただ声出してればええんやろ、みたいな店員が

おったりね。教育足りてへんな~思います。

やっぱり物事の本質を掴んでるかどうかだと思いますわ。

コーチの役割

昨日に引き続いて、野球になぞらえた組織論の話。

守備コーチは、例えばこんな事をやるわけですよ。

「よーし、今ワンアウト、1塁。バッターは一塁側へ送りバントす

るぞー」

と。

その際、一塁手は転がってきたボールを取に来る。

ピッチャーは一塁のカバーに走る。

ライトは悪送球でピッチャーがボールを後逸した時の事を考えて

カバーに入る。

ショートは二塁に走る。

まあ、そんな感じの指示を出すわけですよ。

そして、実際に一塁線に送りバントをして、選手の動きを見る。

「おい、ピッチャーカバーに入るのが遅い!もっぺんや!」

なんて檄を飛ばしながらね。できるまでやる。

そうやって野手たちは自分達の動き方を体に染み付かせていくわけ

ですよ。

そして、時々意地悪な事をしてみたりする。一塁線ではなくて、

ピッチャー寄りに転がしてみたりする。

「あほか、このボールはピッチャーが捌いて、ファーストはそのまま

ベースカバーに入らんかい!」

色んなパターンを練習して、野手達が集団で自然に動けるようになる

まで続ける。

「よーし、ほんなら次は、ワンアウト三塁のスクイズや!」

野手たちは、現状を把握しつつ、次なるシチュエーションに備える。

そうしてこそ、各々がどのように動くべきかを判断できるわけだ。

さて、会社で周囲を見渡して、確認して欲しい。

あなたはスコアボードが見えていますか?

今何回ですか?表ですか裏ですか?何対何でどちらが勝っていますか?

何アウトですか?バッターは誰ですか?走者はどこに居ますか?

次のバッターがバントをしてあなたがさばいたら、どこへ投げるか

分かっていますか?

そして、守備コーチは役割を果たしていますか?