競合他社に対するスタンス

事業を推進するにあたり、他社の伸び率を気にするべきだろうか。

市場規模やトレンドの動向の把握という意味では、その必要はあるだろう。

しかし、過剰にその数字だけを見て云々するのは禁物だと思う。

特に自社よりも他社の数字の方が良い場合。

同一業種であっても、その施策内容により数字は自ずと変わってくる。

当たり前の話だ。

他社の真似をしたからといって、その数字の差が縮まるわけでもなければ、

他社と違う施策を打って、その数字の差が縮まると約束できるものでもない。

他社と自社の比較は、まずはそれぞれの分析をしっかりと行った上での

話であろう。

このサービスのどの部分が、どういう理由で、どういった世代にウケているのか

まずは分析したい。自社サービス、競合他社のサービスにおいて、総合的な

分析が済む頃には、その差がそもそも不思議なものではなくなっているだろう。

比較より先にすべき事は、

自社サービスの見直しによる事業収益の最大化だ。

-新しい施策の打ち出し

-既存のサービスの拡大や効率化

-収益の悪いサービスの整理

必要な筋肉をつけ、不要な贅肉を落とす。

それが出来た上での比較であれば、意味のある比較になるであろう。

自社サービスを把握する事なく比較し、その結果、次の施策を見出したとしたら、

それは身の丈に合わない施策であったり、とかく無理や無茶なものになりやすい。

その手の失敗は自爆に繋がる。

「己を知り敵を知らば百戦危うからず」

これが基本。

あくまでも、己を知る事が先なのである。

業績の良い時が変革のチャンス

マイナススパイラルの状態にある企業は、

改革に勇気ある経営判断を下す必要がある。

言葉を変えれば、売り上げが芳しく無い状態であるにも

関わらず、数字を追う事を一旦止める、といったような事だ。

これは従業員を路頭に迷わせる事になるかもしれない、

というリスクを乗り越えて判断しなくてはならず、

並みの経営者にはその判断を下し、逆転の道へと繋いでいく事は

できないだろう。

それに比べて、現在業績が良い企業は、恵まれていると言えよう。

しかし、現状に甘んじていては、すぐに下降してしまう。

改革の手を緩めてはならない。業績が良いうちに、次の手を打たねば

ならない。

「うちのサービスは登録者数が多い。予想以上に伸びている。

売り上げも順調に上がっており、効率化を図ったおかげで利益率も

上昇傾向だ。」

仮にそんな状態にあったとしても、そのサービスの登録者数もいつかどこかで

頭打ちになる。そこはどこなのか。成長率が失速するのはどのあたりなのか。

その時の売り上げや利益にはどう影響するのかを考える。

事業を推進する者は、思考停止に陥ってはならない。

私も常に現場と数字と夢とをバランス良く見ていきたいと思う。